代々の家とは
「資源循環型社会」
私たちは社会のあるべき姿を目指して研究開発、素材選定、各種試験を行い、長期的な環境視点に立った「ものづくり」をミッションとしています。それは「ものづくり」に関わる様々な人々の情熱と、豊かな日本の技術力の向上を目指す思いを原動力として、限りある地球資源をできるだけ消費せず、ものづくりを実現することでもあります。西欧では華美な装飾などを美ととらえますが、私たち日本人の美意識は、日本の四季からの影響を受け、自然と対立せず、寺社や庭園に見られるような、自然との共生・共存を大切にすることにルーツがあります。近年の日本の住宅で行われてきたスクラップアンドビルドではなく、先人より預かった自然との調和、自然と共に暮らす知恵、工夫を次世代へと引き継ぎたいという思いが、「代々」というブランドと、「代々の家」を生みました。できるだけ永く建物を守り、暮らしを見つめ続けるものづくり。「代々の家」は、新しい循環をつくり始めます。
国産という品質
代々の柱となる商材は、全て日本のものづくりを担う国産メーカーです。海外に生産拠点を置く一時期の「ものづくりの日本離れ」は、逆に日本のものづくりの安全性、信頼性、正確性などを浮き彫りにしました。今や、日本の住宅は気を抜くとほとんどを海外の商材でまかなえてしまいます。もちろん、海外製品の良さも目を見張るモノはありますが、日本の風土や習慣、日本人の暮らしを見つめると、「国産」の力はそれらよりもより品質の高さを伺えます。代々の家は、日本人と日本の環境を上手につなげられる「国産品質」を提供します。
伝統と革新
代々日本人がつないできたモノ。それらは歴史・文化として昇華しました。日本が、日本人が豊かな暮らしができるのもこうした「過去から学ぶ姿勢」 を守ってきたからなのだと思います。しかしながら、守るだけでは革新は生まれません。現代の暮らし、環境に柔軟に適合するための「変化」は同時に 求められていることではないでしょうか。歴史・文化の延長線上には、常に新しい知恵や工夫が現れます。私達代々は、伝統に学び、進化を選ぶブランドです。それは日本の暮らしの未来をつくることだと信じて、これからも成長をし続けていくのです。
日本のものづくり
代々の家は、様々なものづくり人(=職人)が支えています。暮らしを設計する建築家も、循環型の建材を生み出すメーカーも、家づくりに真摯に向き合う工務店も。単なるものづくりではなく、高品質であること、使う人を見つめていること、自然と共存すること。こうした日本人特有の姿勢こそが、まさに日本のものづくりだと考えています。代々の家は、そうしたものづくりに真摯に向き合い、進化を恐れず挑戦し続けるプロフェッショナルを応援し、共につくり続けるネットワークを広げています。
都会の暮らしを包み込んだ「代々の家」。1階の道路側はパブリックな空間、その奥にはセミプライベートな空間へとつながります。2階は完全にプライベートなスペースとして存在しています。代々の家が持つ重要なコンセプト「温故知新」を感じさせられるのは日本家屋が継承してきた「奥行きのある表情」を、ファサードの庇によってモダンに置き換えて表現した匠の技。時間や季節の変化と共に、深い庇の影の表情をファサードに与え、街並みに変化をもたらします。木の質感と塗り壁による柔らかなテクスチャー、またシャープなデザインでそれぞれの空間バランスを保っているところも見どころです。
他にも、高い天井を持つLDKに、軽やかな階段上部の北側から常に優しい光が差し込む様子や住戸エントランスとガレージからの導線をまとめることで実現した暮らしやすさという具合に情緒的にも、機能的にも設計・施工の配慮が伺えます。大きな2枚のガラス壁によるエントランスは、アプローチから向かう風景にレイヤー感を与え、視覚的にも奥の植栽と相まって実際以上の伸びやかさをもたらしています。
吹き抜けのリビングを家の中心とした「代々の家」。できるだけ間仕切り壁をつくらずに、部屋同士を結び付けていくこともこの家が目指したコンセプトです。2階の寝室や子供室には、リビングの階段からアプローチできるように配置。吹き抜けを通して1階リビングや2階の部屋がつながることで、家の中で互いの気配を常に感じられます。日常生活の中で自然に心のコミュニケーションができる間取りは 、家族の結びつきをより強くしてくれます。そして気持ちのよい季節には、自然の風を積極的に取り込み快適な暮らしを生み出します。
深い軒は、太陽の位置が高い夏には日差しが室内に入るのを遮り、太陽が低くなる冬には暖かな日差しを室内に導き入れます。間取りや窓の位置の工夫によって、十分な風通しも確保します。さらに工法よって、壁内や床下という見えない部分の空気を動かしていることも重要な工夫です。建物内に湿気が溜まらないようにすると、建物の耐久性が高まり快適な室内環境づくりに結び付きます。
優れた環境を暮らしに取り入れた「代々の家」。木の家=和の家という解釈ではなく、自然の木の温もりと、森林環境の境目を無くすことを実現できるのも代々の家の成せる技です。環境を生かしながら溶け込み、大らかな広がりを感じる空間。代々ならではの白い壁と、やわらかな木色と木目の調和が、まるで避暑地や海辺のリゾートハウスを思わせるような住まいに昇華することができました。
夏は太陽の燦々とした光とさわやかな風を適度に取り入れ、冬は、健康にも配慮した代々の優れた断熱性能により、快適に過ごせる暮らし。日本独特の四季折々の変化を、開放感のある空間で「気持ちいい」と感じられる暮らしがここにあります。
森の達人 (株)山長商店
木材の性能や品質をより大きく引き出すためには、木を植えることに始まり、育林、伐採、製材、乾燥、プレカットの工程の全てにおいて、職人が代々受け継いできた様々な「見極め」が欠かせません。植林からお客様の建築現場にお届けするまではの半世紀以上。山での植林ではスギとヒノキ、それぞれに適した地質に植え分け、間伐でも残すべき良い木とその量を正確に見極めます。工場では、製材品の木目や強度等を見極め、木材の性能が発揮できる製材・プレカット加工を行っています。機械設備が大きく発展した現在でも、山長商店の仕事には職人の見極めによって支えられています。全てが掛け算であり、どこか一つがゼロであれば、全てが台無しになってしまいます。山長商店は、この掛け算の答えが住まい手様の幸せに繋がっていると信じて、日々努力を重ねて参ります。
熱の達人エンデバーハウス(株)
国はシックハウス対策の為、建築基準法を改正し、すべての住宅に24時間換気システム装備を義務付けました。この事がかえって、壁体内と室内の気圧の差を生み、壁体内、天井内の空気が室内に循環する事になったと言われています。過去アメリカで問題になったシックビル症候群も、断熱材が発するホルムアルデヒドが一因といわれました。家族の生活を守るには、断熱材の安全性を考えねばならない事態となっています。現場施工者の断熱材の挿入の仕方によって、断熱性能は左右されます。いかに現場施工者が、心地よく、またモラール高く作業できる環境を作り出せるかが、後の住宅性能を決定するとも言えます。透湿性が高く無垢の構造材の呼吸を止めることなく、調湿する内装材との組合せで、呼吸する外壁を実現します。
卵の達人日本エムテクス(株)
日本の伝統的な工法である、漆喰、土壁などの左官仕上げ材などの左官工法を用いた製品や、塗り壁をシート状にした製品などを開発しています。環境配慮などの視点から、素材選定、施工性、耐久性などを確認し、完成度の高いものを追求する姿勢で開発に取り組んでいます。我々が提供する製品は、職人の技が合わさり完成品へと導かれるため、職人の意見を聞きながら開発を進めています。作り手同士が互いに手を取り合い、良い物を世の中に普及したいという思いが根底にあります。現代はより簡単に施工できる乾式工法が一般的になりましたが、最近では左官の良さ、本物の良さが再認識されています。我々はこれからも本物を追求していき、次世代へと受け継いでいきます。
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